投稿日: 3月 15, 2011 | カテゴリー: その他のプレスリリース
アムネスティ・インターナショナル 2011.03.15
ウイグル民族のウェブサイト管理者が、秘密裁判の後、中国で懲役7年の判決を受けた。これは、文化的あるいは政治的見解を平和的に表現したという罪で投獄された一連のウイグル人文筆家たちの中で、最新の事例である。3月7日、アムネスティ・インターナショナルはこのように述べた。
報じられるところによると、38歳の元歴史教師ツルスンジャン・ヘジムは2009年7月、新彊ウイグル自治区ウルムチ市内において、平和的な群衆に対し警察が厳しい取締りを行い暴動化した事件の後、まもなく拘禁された。
ツルスンジャン・ヘジムの罪状は一度も家族に伝えられず、彼の所在は不明のままである。政府は彼を拘禁した理由について、公的に説明していない。
「この裁判は、中国国内で自分たちの見解を平和的に表現するウイグル人を迫害しようと秘密裏に活動してきた中国政府の手法特有のものです」とアムネスティのアジア太平洋副部長キャサリン・バベールは語った。
「もしヘジムさんに明らかな犯罪の容疑があるなら、中国政府はしかるべき訴訟手続きをもって彼を裁判にかけるべきでです。そうでなければ、政府はただちに彼を解放しなければなりません」と続けた。
ツルスンジャン・ヘジムは、2009年7月5日の暴動の後まもなく閉鎖されるまで、ウイグル語の人気ウェブサイト「オークハン」(Orkhun)を運営していた。
オークハンでは、ウイグルの歴史や文化に関する学術記事をおもに取り上げており、ウイグルの知識人や学生のための重要な情報源となっていた。
ヘジムの家族は彼への判決を知るには知ったが、判決はアクス地方裁判所が2010年7月に下していたにも関わらず、それが広く知られるようになったのはごく最近のことである。
「こうした秘密裁判は、中国国内で暮らすウイグルの知識人や作家たちの間で恐怖心が広がる原因となっています。中国では、ウイグルの文化や歴史について話したり、関連記事をインターネット上に投稿したり、平和的な政治活動を宣伝したりといった理由で政府が人びとを秘密裁判にかけ、拘禁してきたからです」とキャサリン・バベールは語った。
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