中国当局、カシュガルでウイグル人の口ひげを禁止

RFA 2009年2月19、20日 (一部抜粋)

2009年2月7日に、カシュガル市内の各学校で市政府からの緊急お知らせが一斉に読み上げられた。その内容は、今学期から口ひげを生やした教員・職員を解雇するというものだった。

RFAが入手した情報によると、中国当局は、カシュガルで数年前からウイグル人(役所・学校などで勤務するウイグル人)に対して口ひげを生やさないようにと呼びかけてきたが、効果はなかった。そこで、カシュガル市党委員会と市政府が2007年に「第25号特別文件」を発行し、ウイグル人の口ひげの原則禁止を決めた。この「第25号特別文件」の発行後に、各役所や学校などで口ひげを生やしたウイグル人に対して100元~300元の罰金が科せられるようになった。しかし、それでも口ひげを生やすウイグル人はなくならなかった。この事態を受けたカシュガル市政府は、今回特別に命令を下し、口ひげの「問題」を政治問題扱いにすることで「問題解決」を図ることにしたという。

現地で運営されている複数のウイグル語のウェブサイトでは、この問題への反発の声が相次いでいる。中には次のように反論する人もいた:
「マルクスのあんなに大きなひげが共産主義論をつくるのにあたって何の障害にもならなかったのに、ウイグル人教員・職員らの口ひげが政治・改革の障害になっているのは一体どういうことなのか?これは、あからさまな民族差別である。もし、王楽泉の民族がひげを生やす民族であったならば、ひげを生やさなかったウイグル人を解雇するとの政策を打ち出したのに違いないだろう。ウイグル人の口ひげが「障害物」にされている本当の理由は、長年にわたる漢族支配にもかかわらず、ウイグル族が漢族に変身しなかったことであろう・・・・・・」

2月8日に、現地で運営されているあるウイグル語サイトで「王楽泉とヌリ・ベキリのひげをめぐる会談」と言う題名の文章が掲載されたが、暫く経ってから削除された。

情報によると、2月7日から、表紙に著名なウイグル人学者メフムット・カシュガルやユスプ・ハス・ハジップの写真(絵)がデザインされた市販のノートブックが「宗教色の強いノートブック」との理由で没収されているという。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/qeshqerde-burut-saqal-cheklesh-02202009040626.html
http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/qeshqerde-saqal-burut-majrasi-02212009033303.html

注: メフムット・カシュガルとユスプ・ハス・ハジップは、ウイグル・カラハン王朝(850-1212)の時代を代表する著名なウイグル人学者である。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、2008年を「メフムット・カシュガル記念の年」に指定している。