イスラム教徒に不可能な選択を強いる中国当局

U.S. Mission Japan, 16.04.2019

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

リー・ハートマン

旧暦の亥年を祝う一環として、中国当局は新疆ウイグル自治区の一部で、イスラム教徒に豚肉を無理やり食べさせるか、さもなくば拘束していると報じられています。

しかし多くのイスラム教徒にとって豚肉は、イスラム法で禁止される「ハラーム」であり、不浄という理由で食べることが禁じられています。

中国当局者はイスラム教徒が住む家を一軒一軒を回って豚肉を配っているほか、豚肉が振る舞われるお祝いの夕食会に彼らを招待していると、ラジオ・フリー・アジアが報じています。

当局は旧正月を祝うという理由で豚肉を贈り物として提供しているそうです。これは実質的に漢民族文化推進運動の一環で、ウイグル人、カザフ人および他のイスラム系少数民族のアイデンティティーと宗教的慣習を弾圧するものです。

不可能な選択

多くのイスラム教徒は不浄を理由に豚肉を口にしないだけではありません。中国人イスラム教徒の多くは、大半の漢民族(中国最大の民族)のように旧正月を祝うことはありません。彼らの多くはイスラム歴に従って生活しているのです。

当局が提供した豚肉を口にするのを拒むイスラム教徒は、「過激派」と決めつけられ、収容所に送ると脅されます。

このように、当局は中国の祝日に、中国料理に欠かせない豚肉を贈り物として提供し、信仰か自由の選択をイスラム教徒に迫っていると思われます。

継続する文化的弾圧

ウイグル自治区の収容所内で中国当局は、イスラム信仰を捨て中国共産党を賛美することを収容者に強制しています。収容者は共産党スローガンの朗読を義務付けられ、中国共産党賛歌を歌わされます。この教育を短期間で受け入れないと拷問され食事を絶たれます。

中国は現在、少なくとも100万人のウイグル人、カザフ人、他のイスラム少数民族を収容所に拘束しています。

収容所は「再教育」施設で「テロ対策と非過激化」以外の目的はないと中国は主張しています。しかし、収容所の生存者はそれは事実ではないと報告しています。

「過激派対策」という表向きの理由は、信仰と文化的伝統を守るイスラム教徒や少数民族を迫害する言い訳に過ぎません。

近年、国際社会は、ウイグル人や他のイスラム少数民族に対する中国の処遇を非難するようになってきました。トルコ外務省は、中国が「新疆ウイグル自治区でトルコ系ウイグル人と他のイスラム教徒の基本的人権を侵害していると」非難しました。

「ウイグル人はいわゆる再教育施設に強制的に拘束されています。彼らはそこで厳しい政治的洗脳を強要され、ひどい虐待を受けています。彼らの宗教的信条は完全に否定されているのです」。「第13回社会的価値観を重視する有権者サミット」でマイク・ポンぺオ米国務長官は、このように述べています。