強制失踪の上に強制ホームレス、中国当局の冷酷残忍な仕打ちがどこまで続くのか

RFA 2013.09.24(一部抜粋) 翻訳・掲載:2013.09.30

Helaji-ailisi中国当局は、ウルムチ事件後に警察隊によって強制失踪させられたウイグル人の家族らに対し、一切の情報提供や損害賠償を行わず、逆に失踪者の消息を政府に求めるのをあきらめさせるために様々な冷酷残忍な仕打ちを打ち出している。その一例として、失踪者の家族らにウルムチで家を貸し出すことを禁止し、彼らをウルムチから離れ田舎に帰るよう強制していることが挙げられる。

ウルムチ事件後に警察隊によって強制失踪させられたアリムジャン・ヘラジ氏(失踪当時17歳)の家族が、実際にそのような酷い目に遭っている失踪者家族の一つである。

※写真は、失踪者アリムジャン・ヘラジ氏(中央)と彼の両親

RFAでは、アリムジャン・ヘラジ氏の父親であるヘラジ氏を電話取材した。

記者:最近状況はどうですか。息子さんの消息に関する情報がありましたか。

ヘラジ氏:息子の消息に関して全く進展がありません。それどころか、我々の置かれている状況もますます酷くなっています。

記者:どうしましたか。

ヘラジ氏:警察隊によって強制失踪させられた息子の消息を探し求めたことが罪となり、一家6人がわが故郷であるこの大地に住めなくなっています。一家6人が当局によって強制ホームレスにされ、ここ数ヶ月間ホームレス生活を強いられています。

記者:もう少し詳しく話してくれませんか。

ヘラジ氏:今年3月29日、ウルムチの警察当局が、私たち一家に家を貸し出したことを理由に、家主のセリム・ハージ氏を拘束した。私が家主の釈放を求めて警察署に行ったところ、まだ生後六ヶ月の赤ちゃんを含む我が家の6人全員と、家主の奥さんや子供らまで拘束し、警察署に24時間拘置した。その翌日、私をウルムチの西山刑務所に移送し、12日間拘置した。

記者:これをやったのは、どの警察署ですか。

ヘラジ氏:ウルムチ市Bahuliang警察署です。警察署の中国人(漢人)署長の一言の命令により、何の法的手続きも無しで私を12日間刑務所に閉じ込めました。刑務所を出て以来賃貸を探し続けていますが、誰も私たちに家を貸してくれません。荷物は以前住んでいたアパートの裏庭に積んで置いたままで、一家6人がウルムチ市内を転々しながらホームレス生活を送っています。

賃貸を探す過程で分かったのですが、当局が私たちに家を貸すことを禁止する旨の秘密令状を配布しており、その令状には私と失踪した息子の顔写真が載っていました。令状には、私たちに家を貸し出した場合、家主に1万人民元の罰金刑が課せられ、更に法的処罰を受けると明記されていました。今手元にその秘密令状のコピーがあります。当局は、家主らにこの令状を配布した際に他人に見せないよう警告した上で配布していましたが、色々と工夫した末にこの令状のコピーを入手することができました。

記者:その秘密令状は、どの機関が発行したものでしたか。

ヘラジ氏:ウルムチ市南路住民管理局が発行したものでした。

記者:入手したその秘密令状を持って他の政府機関に訴えたりしなかったのですか。

ヘラジ氏:勿論訴えました。ウルムチ市政府やウイグル自治区政府に何回も訴えに行きました。しかし、どの政府機関も「確認してみる」と回答しただけで、一切動いてくれませんでした。先日再度政府に訴えに行き、「警察隊によって強制失踪させられた息子の消息を探し求めたことが理由で、私たち一家はわが故郷に住めなくなっており、ホームレス生活を強いられている。政府がこんな酷い振る舞いをするなら、『この一家は新疆の住民でない』と堂々と宣言し、私たちを外国にでも追放してやってください!失踪させられて息子を探すのもやめて、何処かの国で普通の暮らしをしたい…」とさんざん抗議しましたが、当局はそれもできないと拒否した。

ヘラジ氏によると、上記秘密令状のコピーを持って、情報・治安・司法・検察・公安などの部門を主管する機構であるウルムチ市政法委員会に行って訴えた際に、同委員会の会長が上記秘密令状のことを把握しているとした上で、平気で「息子さんを探そうとしなかったら、こんな酷い目に遭わなかったはずだ。普通の暮らしをしたいなら、息子さんを探すのをあきらめてください」と文句を言って追い出したと言う。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/kishilik-hoquq/ghayib-uyghur-09232013140819.html http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/kishilik-hoquq/ghayib-uyghur-09242013145049.html