国連で中国のウイグル弾圧に焦点 日本NGOも調査報告

The Liberty, 24.08.2018

《本記事のポイント》

  • 国連でウイグル弾圧に焦点が当たり、世界中で中国政府を批判する声があがっている
  • 日本からもNGOが会合に参加し、中国の人権蹂躙を指摘
  • 一連の動きの背景には、トランプ政権の発信と日本での言論活動があった

中国政府によるウイグル人弾圧に、世界から批判の声があがっている。

8月6日から30日にかけて、「国連人種差別撤廃委員会」がジュネーブで開催されている。10日に行われた中国政府との会合で、アメリカのゲイ・マクドゥーガル委員は、中国政府により100万人ものウイグル人が強制収容されていることへの懸念を表明した。

これに対し、中国側は「完全なねつ造だ」と反論。「(収容されたウイグル人の)合法的な権利も保障されている」と主張した。

同委員会は、18人の人権問題専門委員と各国の政府代表が討議を行うという形式で、討議に先駆け、各国のNGOによる調査発表などが行われる。今回の調査発表では、複数のNGOが中国政府によるウイグル人弾圧を指摘した。マクドゥーガル委員の発表は、そうした発表を受けてのものだ。

数百万人が強制収容されている

日本からもNGOが参加し、ウイグル人弾圧について意見を述べた。

幸福実現党の関連団体として人権問題に取り組むNGO「Happiness Realization Research Institute (HRRI)」は、国連人種差別撤廃委員会に意見書を提出。HRRIの代表として、本欄にも寄稿を連載している幸福実現党外務局長の及川幸久氏が会合に出席した。

及川氏は、中国政府が新疆ウイグル自治区に住むウイグル人を不当に弾圧しているとして、その実態に言及した。

数十万から数百万人のウイグル人が、「再教育キャンプ」と呼ばれる施設に連行され、拷問を受けていると報告。さらに、一連の弾圧の目的を、ウイグル人のイスラム教信仰を捨てさせるためだと指摘し、信教の自由が侵害されていると強く批判した。

ウイグル人が連行されている再教育キャンプについては、会合に出席した他のNGOからも報告がなされた。

及川氏は、国連人種差別撤廃委員会の動きについて、次のように述べる。

「ウイグル人弾圧の問題に焦点が当たった背景には、米トランプ政権の動向があります。アメリカのペンス副大統領とポンペオ国務長官は7月、ワシントンで行われた宗教的自由を促進する会議に参加し、ウイグル問題を取り上げました。中国政府が、イスラム教の信仰を捨てさせるため、数十万から数百万人のウイグル人を拘束していると批判したのです。国連人種差別撤廃委員会の会合は、これを受けてのもの。国連で大々的に取り上げられたことで、かつてないほどにウイグル人弾圧に注目が集まっています。世界各国が盛んに報道する中、詳細に報じていないのは日本のマスコミくらいです」

及川氏は今月26日、幸福実現党党本部にて、本件についての報告発表を行う予定だ。

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日本で行われてきた言論活動

ウイグル人弾圧については、米政権が大きく取り上げる以前に、大川隆法・幸福実現党総裁が、憲法記念日の5月3日に行われた講演で言及し、中国の独裁体制に求められる考え方を次のように述べている。

自由と民主と信仰。この三つが入る政治形態が、未来に目指すべきものです。自由と民主を入れただけで、独裁国家は崩壊しますから。(中略)中国に砲弾を撃ち込む必要はなくて、自由と民主を政治的に入れれば済みます

同党党首の釈量子氏も、亡命したウイグル人に弾圧の実態を聞くなど、中国の人権問題解決に向けて熱心に取り組んできた。トランプ政権や国連に先駆け、日本でも啓蒙活動が行われていたことが分かる。

今後、こうした問題意識が日本全土に広がり、言論活動が拡大していくことが望まれる。