中国・新疆でウイグル族住民と警官隊衝突、警官2人が死亡

読売新聞 2008年8月28日20時05分

【香港=吉田健一】香港商業ラジオなどは28日、中国新疆ウイグル自治区カシュガル市近郊で27日、ウイグル族住民と警官隊が衝突する事件があり、少なくとも警官2人が死亡、7人が負傷したと伝えた。

衝突の原因や規模など詳細は不明だが、逃走したウイグル族を追って警察当局が大規模な捜査を展開しているという。

同自治区では8月以降、ウイグル独立派勢力によるとみられる武装警官らを狙った襲撃事件が少なくとも3件起きている。

一方、亡命ウイグル人で組織する「世界ウイグル会議」(本部=ドイツ・ミュンヘン)は27日、新疆ウイグル自治区で今月に入り相次いだ武装警察襲撃事件直後、地元住民1000人以上が逮捕され、多くの住民が地元政府庁舎内で一時的に拘束されたと発表した。

同会議は「事件の報復だ」と非難している。

同会議によると、クチャ県では事件で死亡した容疑者の姉や、姉が経営するスーパーマーケットの全従業員30人までもが逮捕されたという。同会議は「地元の収容所数か所は、無実のウイグル族農民でいっぱいだ」と主張している。

また、28日付の香港英字紙サウスチャイナ・モーニングポストなどは、香港の人権団体の話として、10月1日の国慶節(建国記念日)を前に、新疆ウイグル自治区で当局が武装警察など約20万人を動員し、テロへの警戒を強化していると報じた。

同紙などによると、警戒強化は、ウイグル独立派勢力が国慶節前後にテロを計画しているとの情報が増えていることに対する措置という。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080828-OYT1T00574.htm