中国、低出力核実験か 米国務省が懸念表明

MSN, 21.04.2020

米国務省は15日、核軍縮や不拡散に関する年次報告書の概要を公表し、中国による低出力核実験の実施の可能性に懸念を表明した。報告書は近く公表される。北朝鮮を除く核保有国は、中国を含めて未発効の核実験全面禁止条約(CTBT)を尊重し、自主的に核実験のモラトリアム(一時停止)を守っていた。

概要によると、新疆ウイグル自治区の実験場で核実験を実施した可能性がある。2019年に掘削など活動が活発化したという。

また、CTBTの国際監視制度に基づく地震波や放射性物質などの測定データの送信が、頻繁に遮断されるという。こうした状況から、各国が維持してきた核実験のモラトリアムが守られていない懸念が生じているとしている。

CTBTは、1996年に国連総会で採択され、あらゆる空間での核爆発実験を禁止する。発効には潜在的な核開発能力を持つ44カ国(発効要件国)の批准が必要になっている。米国や中国は批准しておらず、発効していない。