ラビア・カーディルさん:人権活動家、来日会見 中国のウイグル族弾圧を非難

毎日新聞 2007年11月10日 東京朝刊

中国の少数民族ウイグル族の在米人権活動家で、ノーベル平和賞候補にもなったラビア・カーディルさん(60)が初来日し東京都内で9日、毎日新聞と会見した。ラビアさんは、01年の米同時多発テロ以降、中国政府がウイグル族への弾圧を「テロとの戦い」として正当化していると指摘、「日本の政府と国民が理解を深め、支援に動いてほしい」と訴えた。

「ウイグルの母」と呼ばれるラビアさんは、新疆ウイグル自治区で正当な裁判を受けないまま政治犯が処刑される事例が後を絶たず、警官による暴行死で囚人服のまま埋葬された例もある、と人権侵害の実情を紹介した。5月から当局がウイグル族のパスポートを回収していると指摘、「北京五輪を前に現状を海外に伝えさせないためだ」と批判した。

また、就職あっせんの名目で未婚女性を大量に沿海部に送り込み、漢民族との同化を進めているほか、教育現場でウイグル語の使用を厳しく制限している、と主張。「資源が豊富で地理的に重要な自治区からウイグル族を消し去ろうとしている」と非難した。

人権問題に取り組んでいたラビアさんは99年8月に投獄された。国際社会が「良心の囚人」として釈放を求めた結果、05年3月に仮釈放されて米国に渡った。今回はアムネスティ・インターナショナル日本の招きで来日し、全国9カ所で講演する。【成沢健一】

http://mainichi.jp/select/world/news/20071110ddm007030130000c.html