コロナウイルス:ウイグル活動家は中国で流行のウイグル自治区(東トルキスタン)の苦境に注目した

Uighurtimes Japan, 01.03.2020

翻訳:Ilik

チェック:Yasin

「新型コロナウイルスと戦うための厳しい政策に苦しんでいる中国人は、同様な政策が中国の少数民族に対して何年もの間実施されてきたことを認識すべきだ。」と亡命ウイグル人の人権活動家が訴えた。

刑務所に入れられたウイグル知識人イリハム・トフティ氏の娘ジュウェル・イリハム氏は、北京が行っている数千万人を封鎖するなどの政策を批判した。

しかし彼女は、このような弾圧がウイグル自治区(東トルキスタン)のウイグル人に対する認識を改め、中国の一般市民の間でより多くの共感をもたらすことを望んでいると述べた。

「ウイグル人だけが標的にされている訳ではないことを、中国の一般市民が認識しなければならない時が来た」と今週ジュネーブで人権活動家の会議に出席しているジュウェル氏はAFPに語った。

これまで何度も受賞している彼女の父は、分離・独立を扇動したとして2014年に終身刑を受けているが、この裁判は国際的にも批判されている。中国の一般市民が、権利が踏みにじられるのは「テロリスト」に対してだけではないことに気付いたのがこの時だったと彼女は言った。

「それは宗教に関するものでも、アイデンティティに関するものでもない」と彼女は語った。「これは人権に関するものである。」

中国共産党は、ウイグル自治区(東トルキスタン)の強制収容所に約100万人のウイグル人やその他のイスラム教徒の少数民族を収容したことで、国際的な非難に直面している。収容者は政治的教化と漢人社会への強制的な同化に苦しんでいると人権団体は主張している。

北京によると、その施設は職業訓練と中国語教育を通じた、テロとの闘いに必要な、「職業訓練センター」である。

COVID-19ウイルスの感染者は、12月の出現以来、25か国以上で75,000人以上にのぼっており、死亡者数が2,200人以上出たが、この拡大阻止のために、中国当局は思い切った手段をとった。

発生源である湖北省中央部と省都武漢の約5,600万人が、前代未聞の封鎖の対象となった。

当局は症状のある人を隔離するために戸別訪問を開始した。これまで北京はウイルスの爆発的な国際的な拡散を回避したと主張し、世界保健機関から称賛を受けている。

しかし人権活動家は、移動と表現の自由の両方に対する弾圧に警報を発し、また、封鎖状況で人々が食料と医薬品を得ることができるか疑問を呈した。

新しいことではない

「これらの武漢の感染者あるいは非感染者への治療法は新しいものではない。食物を与えずに家に閉じ込めておくなど、ウイグル人が過去10年間に経験してきたことと非常に似ていることがわかった。」とジュウェル氏は語った。

彼女は、北京によるこれまでのような抑圧的なやり方で「中国市民が目覚めている」ことを残念に思ったと述べた。

「しかし、彼らが共感を持てるよう成長し、そのことを知ることを願っている…私たちは皆同じ状況に直面している。」

ジュウェル氏は、ウイグルオンラインのウェブサイトを運営し、ウイグル自治区(東トルキスタン)の民族的緊張に注意を向けるよう穏やかに声をあげ、有名になった父親の事例を指摘した。

彼女は、彼に対する疑惑は「ナンセンス」であり、ウイグル人や他の少数派の扱いに対する批判を沈黙させるための逮捕であったと述べた。

ジュウェル氏は、2017年以降、父親について何の情報もないと語った。

「彼が移送されたのか、まだ同じ刑務所に収容されているのか、強制収容所に移されたのかわからない」と彼女は言った。

「彼が生きているかどうかもわからない。」

彼が強制収容所にいるかもしれないという考えは、新型コロナウイルスが猛威を振るっている今の時、恐ろしいものである。

これまでのところ、中国政府はウイグル自治区(東トルキスタン)で76件の感染と1人の死亡を報告しているが、ウイグル人亡命者や他の観測筋は、厳格に管理された地域でのこのような数値は正確でない可能性があると懸念している。

彼らはまた、過密な施設で貧しい食生活と不衛生な環境である強制収容所で、アウトブレイクが発生した場合についての恐怖を表明している。

「これは実際に私の主な懸念の一つである」とジュウェル氏は、世界保健機関に対し「本当の状況、本当の人数を確認する」ためにウイグル自治区(東トルキスタン)に代表団を送るよう呼びかけた。