ウイグル人:五輪後の中国政府の弾圧を憂慮…亡命者団体

毎日新聞 2008年8月24日

閉幕した北京五輪について、中国の少数民族ウイグル人の亡命者を代表する世界ウイグル会議(本部ドイツ・ミュンヘン)のドルクン・エイサ事務局長(40)に総括を聞いた。事務局長は「成功に疑問が残る」と批判し「外国人の帰国後、中国政府が弾圧を強める」と強い憂慮を表明した。【ベルリン小谷守彦】

五輪はテレビで関心を持って見た。私自身は北京五輪は表面的には成功だったと思うが、真実かどうか疑問が残る。我々の地域で何が起きたか報じられていないためだ。

ウイグル人の住むクチャやカシュガルでは8月上旬、数件の(公安当局への)襲撃が起きた。情報を得ようと努力しているが、皆、これまで以上に中国政府を恐れ、私の両親や友人でさえ電話で真実を語らない。もちろん電話は北京の当局者に盗聴されている。

クチャやカシュガルでは100メートルごとに警察官が警戒している。ほぼすべての家が捜索を受け、多くの人々が拘束された。公道で身分証を持っていなければ、だれもが拘束され、数時間か数日の事情聴取を受ける状態だ。

また報道では、北京発着便で仕事をしていたウイグル人パイロットや客室乗務員が職を外された。中国政府はウイグル人を信頼しておらず、経歴を調べてウイグル人の働く機会を奪っている。これは差別にほかならない。

外国人やジャーナリストが帰国した後、中国政府はさらに弾圧を強めるだろう。我々は流血の弾圧が起きることを心配している。

http://mainichi.jp/select/world/news/20080825k0000m030051000c.html