7.5ウルムチ大虐殺事件後に失踪させられた人々(その10)

RFA 2012.06.04 | 翻訳・掲載:2012.06.10

ジュマジャン・トゥルスン氏

ベキリ・トフティ氏(右)

 連載「7.5ウルムチ大虐殺事件後に失踪させられた人々」の第10部では、ウルムチ事件の失踪者のうち新たに身元情報が判明した2人のウイグル人について報道する。

RFAの最新の取材では、2009年7月5日のウルムチ事件後に警察隊に拘束されたまま失踪してしまったウイグル人の中には、体力的に如何なる活動にも参加できる能力のない重病の患者らも含まれていることが明らかになった。当時27歳だったジュマジャン・トゥルスン氏がその一人である。

家族らがRFAに明らかにした情報によると、ジュマジャン・トゥルスン氏は、1982年にカシュガルのイエンギシェヘル県で生まれた。当時、彼が重い肺結核のため通院していた。彼の父親がRFAの取材に対し、次のように語った:

「息子は何処かの路上で拘束され失踪したわけではありません。当時、息子は重い肺結核のため治療を受けていて、外出して自力で自由に歩けるほどの体力もない状態でした。2009年8月1日に、息子が病院での検査を終えて自宅の玄関前に来た際に、警察隊が突然彼を玄関前で拘束し、自宅に連れ込み家宅捜査し、1100人民元で購入していた携帯電話2台と共に自宅から連行していきました。その日を持って、当局が息子の居場所や生死に関する一切の情報を私たちに提供していません。息子の消息を探して、ウイグル自治区人民政府をはじめ、私たちが行っていない政府機関などありません。しかし、自宅から警察隊に連行された息子の生死を含む一切の消息を入手することができませんでした。この政府には、我々のような力のない庶民を何千人単位で好き勝手に始末できる力があり、私たちの不満など気にするような政府でありません。それだから、息子が生きているのであれば居場所を、殺してやったのであればそれを堂々と言ってくれれば済む話です。ここ3年間息子の消息を探して、我が一家は経済面でも生活が立ち行かない状況にまでなってしまいました。私たちのこの悲惨な体験を全部話したら話が長くなってしまいます・・・」

家族らがRFAに明らかにした情報によると、ウルムチ事件後に警察隊に拘束されたまま失踪してしまったもう一人のウイグル人はベキリ・トフティ氏である。RFAの取材に応じた彼のお兄さんによると、ベキリ・トフティ氏は、1975年にウルムチで生まれた。当時、彼はホータン石の売買をやったり、工事現場で働いたりして生活していた。ウルムチ事件当日の7月5日には自宅にいた。2009年8月10日に自宅から警察隊に拘束されたまま失踪してしまったという。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/ghayib-bolghanlar-06042012171642.html

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