「正義、正義を」 中国 2009年 新疆ウイグル自治区での抗議行動

AMNESTY INTERNATIONAL JAPAN 2010.10.25

「序と概要」より抜粋

「政府が(韶関事件に対して)何らかの対応を取ることと、ウイグル人が(中国の他の民族同様の)権利と平等を享受することを求める平和的なデモになるはずでした」。
Nさん 20歳 ウルムチ出身の大学生(1)

「(警官が)人びとの膝の辺りを殴打していました。人びとを取り囲み、倒れるまでゴム警棒で殴って、警察の車両へと引きずり込んでいきました。私は数えきれない程の逮捕者を目撃しました」。
Gさん 26歳 新疆ウイグル自治区の他市からウルムチを訪れていた男性(2)

新疆ウイグル自治区における2009年7月の抗議の背景には、宗教の自由に対する規制、実質的には漢人を優遇する開発戦略、漢語以外の使用を認めない教育言語政策など政府がウイグル人に対して抑圧と差別を続けてきたことへの積年の怒りがある。雇用面での広範囲におよぶ差別に直面し、少数民族は漢人が経済発展から不相応な利益を得ていると考えている。社会に蔓延する不平等に対して鬱積する不満が、大規模な騒乱勃発の根底にあると考えられる。

中国当局は、2009年 7月の抗議行動とその背景に対する適切な調査活動を許さなかった。
その結果、事件に関する多くの詳細については、いぜんとして議論の余地があるか不明のままである。アムネスティが得た目撃情報によると、7月5日の騒乱勃発前、ウイグル人の平和的なデモ参加者に対して警官が暴力的な取締りをしたとのことだ。

報告書全文:
http://www.uyghurcongress.org/jp/wp-content/uploads/JUSTICE_JUSTICE_ASA170272010.pdf